元Draft King・erica 実力派ガールズロックバンドのボーカルからAVデビューまでの軌跡


2014年11月。

大手芸能プロダクション『サンミュージック』が、創立以来初めてとなるガールズロックバンドとの契約を結び話題になりました。

同プロダクションが即戦力として白羽の矢を立てたそのバンドは、3ピースの女性4人組ビートロックバンド『Draft King』(ドラフトキング)

ドラフトキング [Draft King] – These words I send to you

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そのDraft Kingにおいて、圧倒的な歌唱力と表現力豊かな力強いパフォーマンスでファンを熱狂させたボーカルのerica(エリカ)

彼女が突如バンドからの脱退を発表したのは、2016年6月ことだった。


そして2017年1月


再びステージに戻った彼女が魅せたのは

あの透き通るハイトーンボイスではなかった

インディーズ時代から地道な下積みの時を経て、結成から1年で瞬く間にメジャー街道に駆け上り、ロックの聖地・アメリカの観客をも熱狂させるまでに成長を遂げたロックバンドの歌姫に、いったい何が…?


バンド脱退発表からわずか半年後ににリリースされたAVデビュー作品の冒頭で、Draft King時代を匂わせる衣装に身を包みインタビューに答える彼女。

そこで最後に彼女がに口にしていた印象深い言葉がある。


Q:今までの経歴など伺いたいのですが?

A:私は元ガールズロックバンドのボーカルをしていました

Q:メジャーで?

A:そうですね(照)

Q:期間的にはどれくらい?

A:4年近くやってました

Q:AVに出演しようと思ったきっかけは?

A:そうですねぇ…新たな自分の一面を見てみたいと思ったのがきっかけで…

Q:どんな一面?

A:まぁ…エッチなこと好きなので…恥ずかしい…

Q:皆さんそのエッチな一面を期待してると思うので、カメラに向かって一言お願いします

A:すごく緊張しているんんですけど ”ありのままの自分" を魅せられたらと思っています


”ありのままの自分"


かつて彼女がDraft King時代に歌った『This is me 』という曲中にこんな歌詞がある。

あなたは多分あきれるでしょ?

悲しいと言うかもしれないね

それでも今、打ち明けるよ

これが私

”ありのままの自分”

Draft King – This Is Me

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そして彼女が魅せた

“ありのままの自分"

今回は、実力派ガールズロックバンドのボーカルから、AV女優へ衝撃の転身を遂げたerica(女優名 Ai)さんの軌跡を、Draft Kingの前進となる人気ガールズバンド『ステレオポニー』時代までさかのぼり、あらためて徹底リサーチしてみました。

出演作品などもあわせてご紹介していますので、興味のある方は是非最後までご覧ください。



女優データ

女優名:Ai (アイ)
芸 名:erica (エリカ)
生年月日:1993年6月18日
現年齢:31歳
※AVデビュー時の年齢は23歳
血液型:B型
出身地:栃木県ー日光市
身長:158cm
3サイズ:B86 W59 H88
カップサイズ:Dカップ
芸能活動期間:2013年~2016年
AV活動期間:2017年1月~2月

Draft Kingメンバー

リーダー兼ベース:NOHANA(長崎県出身)
ドラム:SHIHO(沖縄県出身)
ギター:MAO(広島県出身)
ボーカル:erica(栃木県出身)※途中加入


ステレオポニー時代

2011年に公開された映画『天国からのエール』のモデルとなった沖縄県にある無料の音楽スタジオ『あじさい音楽村

現地で「あじさい弁当」を経営するオーナーが、夢を抱く高校生たちの為にと、借金をしてまで作ったこの音楽スタジオにあこがれ、高校進学と同時に長崎から沖縄に映り住んだNOHANA。

2007年、この小さな音楽スタジオで「MIXBOX」という女子高生バンドが結成されました。

※のちにバンド名はステレオポニーとなる

メンバーはボーカルのAIMI(アイミ)
ベースのNOHANA(ノハナ)
ドラムのSHIHO(シホ)
ギターのSAKI(すぐに脱退)
サポートメンバーのMAO(マオ)

キャッチーな楽曲と高い演奏力は、結成からわずか1年で音楽関係者の目に留まり、2008年11月、ソニーミュージックより、1stシングル『ヒトヒラのハナビラ』でメジャーデビュー。

2009年2月にリリースした2ndシングル「泪のムコウ」は、発売からわずか1週間でオリコン週間シングルランキング初登場2位を獲得し、音楽チャートを賑わせました。

2011年9月にリリースした10stシングル『ありがとう』は、病で他界したあじさい音楽村のオーナーをモデルにした映画『天国からのエール』の主題歌となりました。

まるで父親のような仲宗根さんを「ニイニイ」と呼び慕っていたステレオポニーは、主題歌決定に「私たちステレオポニーの人生を変えてくれ、音楽という夢を与えてくれたのがニイニイです。この作品が現実と向き合う機会をくれて、私たちがニイニイに伝えたかったことをそのまま曲にしました。ちゃんと言葉にできたのか私たちにもまだわからないけど、それでもこの曲をニイニイが空の上で聴いてくれて、きっと笑っているんじゃないかな」と、楽曲に込めたメッセージを伝えてくれた。

引用元:https://moviewalker.jp/news/article/21211/
映画『天国からのエール』主題歌「ありがとう」本編映像付きPV

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2012年7月、ボーカルAIMIが声帯ポリープの治療で活動を一時休止。

その間、ドラムのSHIHOは語学留学も兼ねたドラム修行のため単身ロサンゼルスに渡り、リーダーのNOHANAはボーカル修行のため韓国に留学するなど、活動再開に向けて精力的に活動していました。

2012年9月には西川貴教主催のイナズマロックフェスに出演し活動再開。

10月にはシンガーソングライター「YUI」とのコラボレーションや、あのアヴリル・ラヴィーンのプロデュ―サーをギタリストに迎えたユニット『EVANPONY』を結成するなど、さらに知名度を上げていきました。

YUI again ステレオポニー

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ステレオポニー解散

しかしメジャーデビューから4年が経った2012年12月27日、赤坂BLITZで行われたワンマンライブを最後に、ステレオポニーは解散。

ボーカルのAIMIはソロ活動に移行し、ベースのNOHANAとドラムのSHIHOはバンド活動を継続することを発表しました。


Draft King結成・ericaの加入

2013年1月、ステレオポニーのサポートギターだったMAOが加わり『Draft King』を結成。

ステレオポニー時代に所属していたソニーミュージックとの契約は終了していたため、アルバイトをしながらCDを自主制作するなど、インディーズでの地道な活動が始まりまりました。

しかし当時のDraft Kingにとって一番の問題は、メインボーカル不在と言う現実。

何度もオーディションをしたり、ライブハウスや専門学校にも幾度となく足を運び、新しいボーカリスト探しに奮闘するも、なかなかいい出会いがなかったそうです。

そんな中、知り合いのスタッフの紹介で来たのがericaでした。

その歌声を聞いたリーダーのNOHANAは「ericaでバンドがかっこよくなる」と確信したそうです。

加入当時の密着番組で、ericaが心境を語っています。

未来定番曲#102 「Draft King」

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Draft Kingの快進撃

そしてここから

新生「Draft King」の快進撃が始まります。


2014年2月、ミュージックビデオ『アブラカタブラ』を公開。

Draft King  『アブラカタブラ』 Music Video

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その翌月、渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブを行うと、2013年1月(Draft King結成当初)のライブでは10人にも満たなかった客席は、400人のファンの熱気につつまれました。

その後も地道なライブ活動で着実にファンを増やし続けたDraft King。

ついに大手プロダクションから白羽の矢が立てられます。


サンミュージックとの契約

2014年11月、芸能プロダクション『サンミュージック』がDraft Kingを即戦力としてスカウト。

同事務所創立47年の歴史で初のガールズバンドとの契約を交わしました。

このニュースは多くのメディアに取り上げられ『今世紀最も期待の高まるガールズバンド』と注目を集めました。

同月25日には、サンミュージック所属の大先輩である、ベッキーさんが司会を務める音楽番組「ライブB♪」出演し「アブラカタブラ」を地上波で初披露しました。

Draft King – アブラカタブラ (Live B♪ 2014.11.25)

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2014年12月には「渋谷eggman」でワンマンライブを開催し、特別ゲストとして同じくサンミュージック所属のお笑い芸人・スギちゃんも登場し会場を盛り上げました。

2015年3月には、人気バラエティ番組・ニンゲン観察バラエティ「モニタリング」に出演。

番組では、ericaがメンバー全員に『芸人スギちゃんと結婚するドッキリ』を仕掛けました。


内容をさらっとご紹介

杉山英司さんと結婚したいと思ってます


控室で唐突に切り出したericaの言葉に、思わず吹き出してしまうメンバー。

しかし涙を流すericaの迫真の演技で、しだいに本気になり始める。

一方、おどおどするばかりで仕掛け人としてまったく使えないスギちゃん。


だってスギちゃんだよ?

絶対いい加減な人だと思う!

唇が好きってキモすぎるよ!


メンバーに言われ放題で撃沈するスギちゃん。

ここでericaがとどめをさすように口を開く。


3月いっぱいでバンドを辞めます


するとメンバーは再びスギちゃんを猛攻撃。

こんな大事な時期にバンドを辞めてほしいなんて、人としてどうなの!?

何も言えないスギちゃん…

重苦しい空気に包まれる控室。

そこになぜか同席していた事務所の先輩、鳥居みゆきさんが、何も言えないスギちゃんに痺れをきらして大暴れ。

室内はもはやカオス状態に。

ここでスタッフからネタばらし。

泣きながら安堵するメンバー。

スギちゃんとの結婚について聞かれたericaは

絶対無理

とスタジオを笑わせていました。



・快進撃はさらに続く

2015年3月には、あの海援隊の名曲をカバーした2ndシングル「贈る言葉」

[ENG-Sub] Draft King – Okuru Kotoba Music Video

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7月には3rdシングル「This is me」をリリース。

[ENG-Sub] Draft King – "This is me." Music Video

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この2曲のミュージックビデオは、映像クリエイターでもあるサンミュージックの先輩、鳥居みゆきさんが監督を務めたそうです。


7月にはボルチモアで開催されたアメリカ最大規模のアニメフェス『Otakon 2105』にゲスト出演し、人気アニメソングのカバーや、オリジナル曲を披露。

約70分にもおよぶステージに、2000人の観客は総立ちとなりタオルを振り回し熱狂しました。


突然の脱退

2016年6月14日、Draft King公式ホームページにて、8月7日の渋谷eggmanの公演を最後に、ボーカルericaが脱退することが発表されました。

・本人のコメント

3年半 Draft Kingのボーカルとして活動してきましたが、自分自身への迷いや唄への想いなど今はしばらく、歌から離れたいという気持ちが強く、Draft Kingのボーカルを続けていくこと、ステージに立つことができないと思い、3月に『脱退したい』とメンバーやスタッフさんに相談させて頂きました

自分勝手ではありますが、8月をもって、『脱退』という形を選ばせて頂きました。今まで応援してくれた多くのファンの皆さま、関係者の皆さまにはこのような形となってしまい本当に申し訳なく思っています


再びボーカル脱退という問題に直面したDraft King。

ステレオポニー時代ほどの知名度はなかったものの、地道な活動で新規のファンもつきはじめ、まさにこれからという矢先の事態に、メンバーは勿論、根強い古参のファンのショックも大きかったようです。

・メンバーのコメント

リーダーNOHANA
もうこんな思いはしたくなかったし、させたくなかった。ほんとにごめんなさい

ドラムSHIHO
突然の報告、本当にすみません。何度も悩んだ。本当に何度も悩んだ、でも、Draft Kingは無くさない

ギターMAO
申し訳ない気持ちと同時に、これからもDraft Kingを応援し続けてほしい気持ちでいっぱいだということ。少しでも伝わってほしいです」と、解散はせずにこれからもDraft Kingを継続する意思を表明しました。


脱退以降、ericaのSNSの更新はSTOP。

その後の活動は不明のままでした。


AVデビューへ

そして脱退から5か月が経った2017年1月1日

AVメーカー「MUTEKI」より『ガールズロックバンドの美少女ボーカル MUTEKIデビュー Ai』がリリースされました。


AVデビューに関して本人からの正式な発表はなかったものの、2016年の12月に『今年最後の芸能人AVデビュー!』と銘打ってMUTEKIが情報解禁した作品タイトルとパッケージ写真で、その芸能人がericaであることはすぐに特定され、瞬く間に話題になりました。


さらにデビュー作から1ヵ月後には、AVメーカー「kawaii」に移籍しての第2弾『電撃移籍 kawaii*専属デビュ→ 美少女ボーカルエロス覚醒!激イキ5チャレンジ Ai』がリリース。

この作品では、あのレジェンド舐めおやじ男優小沢とおる氏に、むっちりエロボディを激しく貪られながらの超絶濃厚プレイやハメ潮なども披露。

内容はデビュー作前よりもますます過激になっており、第3弾への期待も高まりました。


その後・まとめ

しかしそれ以降、新作がリリースされることはありませんでした。

デビュー作品のリリース情報が解禁ににった後、更新が止まっていたericaさんのSNSのアカウントもすべて削除されており、事実上すべてのメディアから姿を消す形となりました。

自分自身への迷いや唄への想い。

悩んだ末に降りることを決断したステージに再び舞い戻り、また静かに去っていったericaさん。

追い求め続けた“ありのままの自分"

果たして彼女は、その答えを見つけることはできたのでしょうか…?

以上、AV女優に転身した芸能人、元Draft King・erica(Ai)さんの特集記事でした。

最後までご覧いただきありがとうございました。